ノンフィクション
LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界
老化というのは万人に必ず起こると考えられているが、著者は「老化は治療できる病」として、遺伝子レベルの研究を通して主張している。
誰もが年齢を重ねても若々しく健康でいられるとしたら、世界が変わってしまう。「人は必ず死ぬ」という常識が覆ってしまい、「死」は逃げられないものから、自分がその時期を選択しなくてはならないものに変化する。
本当にそんなことが、と半信半疑になりつつも、世界中の頭脳明晰な科学者たちが本気でその研究に取り組んでいることも、その考えが正しいということを証明しているような気がしてしまう。
キーワード KEYWORD
- 映画『いまを生きる』(ロビン・ウィリアムズ主演)
- カルペ・ディエム(ラテン語):「この日を捉えよ」「今を楽しめ」
- 「少年たちよ。君たちの人生を特別なものにするんだ」(P26)
引用 QUOTATION
マグナ・スペルステス――40億年前の地球に現れた細胞。生命体進化のステップ=遺伝子の回路。
・遺伝子A:環境の厳しいときにスイッチが入って細胞の分裂を停止させる役目を持つ。
・遺伝子B:環境が好ましいときに遺伝子Aが働かないようにする抑制の機能を持ち、細胞が増殖できるようになる。
老化は身体の衰えをもたらす。老化は生活の質を制限する。老化は特定の病的異常を伴う。これだけの特徴をすべて備えているのだから、1個の病気と呼ぶための基準に残らず合致しているかに見える。ところが、たったひとつだけ満たしていない条件がある。影響を受ける人の数が多すぎるのだ。― p.158
「食事の量や回数を減らせ」――長く健康を保ち、寿命を最大限に延ばしたいなら、それが今すぐ実行できて、しかも確実な方法だ。― p.171
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