小説
夏帆
越えてはいけない一線を越えてしまった主人公・夏帆の身に起こる、さまざまな奇妙な事件。
物語にはアリクイの夫婦や悪者のヒョウ、シロアリの女王などが登場し、名作『羊男』を思わせる不思議で独特な村上春樹ワールドが繰り広げられます。前半に撒かれた点や出来事が後半にかけてすべて繋がっていき、物語の深みへと一気に引き込まれていきます。
引用 QUOTATION
【作中の音楽・オーディオ表現】
「ステレオ装置、ラックスの真空管アンプ、スピーカーはタンノイ・バークレー」
「レコード:ブルーノ・ワルター、ジノ・フランチェスカッティ、サンソン・フランソワ、ピエール・フルニエ、バッハの『ブランデンブルク協奏曲』(パブロ・カザルス指揮)」― p.300-302
【印象的なフレーズ】
「あなたは人間として芯が強く、また確かな自立心を持っておられます。自分の物語をしっかりくぐり抜けていける方です。力を振り絞れば、きっと賢明な道筋を見出せるはずです」― p.159
「君は君が目にするすべての事物の、その裏側を見とおさなくてはならない。原因と結果の間を結ぶ糸を見つけるんだ」― p.301-302
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