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おあとがよろしいようで 表紙
小説・自己啓発

おあとがよろしいようで

No.269 | 喜多川 泰 | 幻冬舎 | 2023年 (2024/01/21 読了)

大学に入学し、落語研究会に入部した主人公・暖平が、部長や先輩たちとの交流を通じて 自身の性格や考え方を変化させていく物語。著者の落語好きが存分に生かされた、 人生を前向きにしてくれる応援小説です。

  • 明日を楽しむための準備や考え方を学べる。
  • 落語の噺を通して、個性や人間味について深く考えさせられる。
  • 家族の絆や、自分が置かれた環境に対する見方が変わるきっかけをくれる。

引用 QUOTATION

明日が来るのが楽しみになるくらい準備する ― p.125
別に勉強したかったわけじゃないし、いい成績取りたかったわけじゃないんだ。ただ毎日楽しく生きたいだけ。父ちゃんと一緒。 それならさ、大人が仕事がつまらなくて、仕事以外の時間が楽しいんじゃ人生つまらないだろ。 人生楽しむためには仕事が楽しくなくっちゃならねえ。そのためには、ちゃんと楽しむ準備をしなきゃな、って教えてくれたの。 それがお前にとっては宿題だって。だから、他の目的じゃなくて、本当にただ明日を楽しむために宿題をするようにしたの。 そしたらね、朝から、ううん、何なら前の晩から気分が違うんだよ。 ― p.124
俺が古典落語が好きなのはね、こうやってみんな同じ噺をするのに、そこに一人一人の個性が色濃く爆発するからなんだよ。 徹底的に同じことをやってみないと、個性なんて発露しない。 だって、どこまでも同じことをやってるのに、一緒にならない部分のことを『個性』っていうんだろ? ― p.156
あの人みたいになりたいと、まるごと人の真似をしようとしても、どうしても同じものにはならない。 そうやって生まれる違いのことを『個性』という。 ― p.159

暖平が落語研究会の仲間や家族との関わりの中で、自分の視野や価値観を根底から広げていく姿に引き込まれました。徹底的に真似をした先に出てくる「違い」こそが個性であるという言葉や、明日を楽しむために今準備するという考え方が心に強く残る一冊です。

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