最近よく耳にする言葉として
- 好きなことをして生きる
- やりたいことを仕事にする
といった自分の好きにフォーカスして生きていきましょうという内容をよく耳にすることが多くなってきました。
実際にこれ自体は間違いではないと思います。
自分の好きなことが明確にわかっていて、好きなことを仕事にして生きていけることは幸せだと思います。
しかし繊細さんの中には、この言葉に縛り付けられて

自分の好きなことややりたいことがわからなくて不安を感じる。。。

自分には夢や目標なんてものがなくて情けない。。。
と、逆に好きなことがないことに不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かくいう私も特に好きなことや打ち込めるような趣味もほぼなく、こんな生き方をしていていいのかなと悩んだ一人でもあります。
今回はそんな悩みを持つ繊細さんが楽になる考え方を、大原扁理さんが書かれた年収90万円で東京ハッピーライフという本の一部をもとに紹介していきたいと思います。
|
目次
繊細さんは「嫌いなことをして死なない」という考え方で生きやすくなる
繊細さんは、「好きなことで生きていく」ではなく「嫌いなことで死なない」と考えることが大事です。
嫌いなことをして死なないという生き方
年収90万円で東京ハッピーライフの中で、
好きなことなんかなくても、今すぐ見つけなくても、もっと言えば死ぬまで見つからなくたって、別にいいじゃないですか。大事なのは、嫌いなことで死なないこと。これぐらい目標を下に置いておけば、とりあえず絶望はしなくてすみます。
年収90万円で東京ハッピーライフ | 大原扁理
という文章があります。
私は初めてこの生き方を知った時に、間違いなく確信をついた言葉だと感じました。
なぜなら私自身がこれまで生きていきて、すごく幸福だなぁと感じている瞬間を振り返った時に、
自分が嫌いなこと、やりたくないこと、そして不安に感じることに振り回されていないとき
だと思ったからです。
(私自身はこの言葉を知ったおかげで、自分のやりたくないことを排除することにフォーカスした結果、今のフリーランスエンジニアという働き方に落ち着きました)
そして、実際に嫌いなことで死なないを目標にした生き方を実践した時に、この生き方は繊細さんにすごく向いている生き方だと感じました!
それは以下の3つの点からです。
- 好きなことを見つけるべきという「べき思考」をなくすことができるから
- 嫌いなことを減らすことが最高の安心感につながるから
- 自分の得意な領域で活躍することができるようになるから
以下で上記で記述した理由についてさらに深堀りして説明していきます。
繊細さんには「嫌いなことをして死なない」という考え方が合っている理由
嫌いなことをして死なないを目標にすることで、
好きなことはなんとしても見つけるべきというべき思考を遠ざけることができるようになります。
- 好きなことをして生きていなければ幸福になれない
- やりたいことを仕事にできなければ働きやすさを手にいれることができない
もし、このような考えを信じているのに好きなことややりたいことが特にない場合、
今の生き方は意味がなく間違っているもののように感じられてしまいます。
内省的で深く物事を考え、物事を考える繊細さんなら尚更、今の生き方が間違っているような感覚はより深刻な悩みとなってしまう場合も多いです。
そのような繊細さんにとって、嫌いなことをして死なないという考え方は
- 好きなことを見つける必要なんてないんだ
- 自分の嫌いなことを減らしていくだけでいいんだ
という安心感につながり、 悩みの種となっているべき思考を取り除いてくれます。
HSPの私自身が嫌いことをとことん減らした生き方、働き方を目指す目指して実践することでより深く感じたことがあります。
それは、
嫌いなことを減らすことが最高の安心感につながるということです。
私の場合だとフリーランスエンジニアになったことで
- 会社の定例や飲み会などの行事参加がなくなった
- リモート業務になり、満員電車での通勤がなくなった
- 開発に専念し、業務上必要なコミュニケーションを最低限に絞った
などの自分にとって嫌いなことややりたくないことを最低限まで絞るようにしました。
その結果、やりたくないことを無意識に考えてしまう時間が明らかに減り、普段から安心感に包まれているような感覚を感じるようになりました。
些細なことでもやりたくないことや嫌いなことが刺激になりやすく、無意識に不安に頭を支配されやすい繊細さんにとって、この最高の安心感は非常に大きなメリットになると考えています。
嫌いなことで死なない生き方を実践する上で、さらに感じたこと。
それは、
自分の得意な領域で活躍することができるようになったということです。
私自身は
- 業務は必要以上のコミュニケーションはしたくない
- 開発以外の業務をしたくない
- 体力的に辛い状態まで仕事をしたくない(フルタイムで働きたくない)
などのやりたくないことを排除していった結果、
体力的に健康な状態で、一人で黙々と開発するような業務において、他の人よりもかなり効率的に業務を進めることができる
という得意な部分に気づくことができました。
この部分は業務委託でお仕事をいただいている企業の方からも評価してもらっていて、自分でも非常に自己肯定感を上げることができたと感じています。
繊細さんの中には
- 自分の得意なことが見つからない
- 自己肯定感が低い
ことを悩んでいる方もいると思うので、自分の得意なことで自己肯定感を上げることができるのも、大きなメリットだと感じています。
終わりに
今回は、嫌いなことして死なない生き方が繊細さんの生きやすさにつながる内容を紹介させていただきました。
この考えのもととなっている大原扁理さんの年収90万円で東京ハッピーライフは、嫌いなことして死なないという生き方以外に、何気なく人生を過ごしているだけでは気付けない参考になる考え方がいっぱい書かれている本でもあります。
気になった方は是非、こちらの本をお手元で読んでみることをお勧めします!
|